住民ディレクター事典

地方創生のヒント満載!!

熊本県内98市町村を2周半

創始者の岸本は20代後半でたまたま熊本のテレビ局に入ります。もともと他の入局者とは違って希望して入ったテレビ局ではなかったのでやることもなく、自分がテレビ局で何をやればいいのか途方に暮れていました。そんな中で熊本のことを何も知らないので県内を歩き回ろうと考え、当時98市町村あった熊本県内をニュース番組の企画コーナー「ふるさと自慢」で5年かけて98市町村を2周半しました。この時に県庁や市役所の記者クラブでは到底掴めない地域の現実を体感的に理解していきました。そして地域活性化の一番の課題は地域の中に地域を自らプロデュースする人材がいない、または人材がいてもその人々が中心になっていかない地域の状況が見えてきました。逆にどの市町村でも地域づくりは東京からコンサルタントという人たちが次々とやってきて地元に根を張らない、表面的な地域活性化策をまとめ、大金を持って帰るという図式を度々見てきました。外部人材に手伝ってもらうのはいいのですが、そのリーダーが地域人材でないことで、結局絵に描いた餅ばかりが都市から来たコンサルタントによって投げられていました。絵に描いた餅は実現しません。投げられても結局受け取れない。これが「地域のカタチ」でした。そこで外部人材を活用し地域住民がリーダーとなり自分たちの地域の未来像を描き、自分たちの行動でその未来像を実現していく人材が必要との結論に至りました。それが「住民ディレクター」という発想になりました。(岸本晃:熊本県民テレビ時代)