住民ディレクター事典

住民ディレクター講座

住民ディレクター講座

地域活性化のためには、外に向けて真の情報を発信できる地域人材の育成が必要と考えている方向けに、「番組づくり」「地域づくり」のスペシャリストである岸本晃が「住民ディレクター」の理念をベースに、番組づくりをプログラム化した講座です

住民ディレクター講座は、地域活性化のためには、外に向けて真の情報を発信できる地域人材の育成が必要と考えている自治体(の職員)様、長年地域活動に携わっている団体様向けに、「番組づくり」「地域づくり」のスペシャリストである岸本晃が自らの実体験に基づき考案した「住民ディレクター」の理念をベースに、番組づくりのプロセスを経験し、取材力や表現力、編集力、発信力をプログラム化した講座です。受講者(参加者)はすでに各種リーダーとして活動されている方々だけでなく、その地(地域)に存在し、自らの活動、自分の暮らしを発信したいと考えている(潜在的に考えていた)一般住民の方々を広く対象とします。住民ディレクター講座を受講することにより、地域に住むの多くの方々が自ら地域の魅力・意義を再発見し(気づき)、それを相互に発信しあい、対外的に表現する(伝える)企画・実践する能力が育まれる土壌が形成されます。

住民ディレクター講座をきっかけに多くの地域づくりのディレクター、リーダーが生まれています

住民ディレクター講座は、今から20年前・1996年熊本県・人吉球磨の行政職員向け講座から始まりました。14市町村(当時)から毎年各1名(広域行政組合職員を含め)約3年間にわたり継続された講座は、合計45名の行政職員が受講、住民ディレクターとして活動し、1999年には『人吉球磨新発見伝』(30分番組)を受講生の各自治体が持ち回りで担当し、熊本ケーブルネットワーク(JCN熊本)の「使えるTV」にて放映。その活動は高く評価され、日経地域情報化大賞(日本経済新聞社賞)を受賞しました

講座の特徴 ~ご依頼のニーズに合わせ毎回オリジナル講座を企画します~

その後、全国各地で様々な形式にて住民ディレクター講座を開催して参りました。

住民ディレクターとは「暮らしの知恵の受発信で豊かな暮らしを創造する人」のことです。平たく言えば地域づくりのディレクター、リーダーです。そしてそのモデルは民放テレビ局で13年間あらゆる番組制作に関わり、番組づくりのあらゆる役割(記者、ディレクター、プロデューサー、カメラマン、編集・・など)を経験した結果、番組づくりのプロセスが総合的な企画力養成になることを確信した岸本晃と熊本県山江村でひたすら村づくりに邁進していた農家の松本佳久さん(現在山江村議会議長)、当時の役場職員内山慶治さん(現在山江村長)の3人です。番組づくりは現状を把握する取材力と取材した素材を整理して構成する編集力が鍛えられ、短い番組で有効な表現と発信をしていきます。しかしテレビ局の人間には地域を分析や整理はできても地域のど真ん中で地域活性化する行動力はありません。一方、地域に住んで行動力も包容力もある民間人と行政のこともよく理解している自治体職員の中でこの地域を「どぎゃんかせんばならん」と考えている人々には自分の地域を冷静に分析し、全国のどこにもないオンリーワンの未来像を描く表現力、発信力が身についていません。そこでテレビ局のノウハウをもっている岸本と地域の行動力をもつ松本さん、行政の仕組みに精通して地域づくりを先頭でやっている内山さんが一つになる人材が増えると地域活性化を実現していく力になると考え、これらを合わせたイメージで「住民ディレクター」という人材像、発想、理念を生み出しました。

この住民ディレクターの考案者である岸本晃の講座は「毎回が唯一オリジナルである」ことが特徴です。ご依頼いただいた地域(人)の方々のニーズ(目的)、集まる住民の皆さまのご経験・興味の方向性に応じて、その内容を柔軟にダイナミックに変化させていきます。その状況によって(目的はぶれず)柔軟に変化させていく講座手法は、地域活性化を目指す人材の育成には必須の要素であり、講座という名前で開催していますが、すでにそこから自分の地域活性化の実践が始まっていることを受講者は認識し、机上の理論ではなく、自分自身が動いていくこと、どう動けるのかの核となる心得を番組づくりを通じて学びます。

地域創生はもろ刃の剣である(中途半端に取り組んだ地域は淘汰される)、情報網が発達した今の時期であるから「番組づくり」の手法が更に有用です

今年は「地方創生」名のもとに、全国の地域が自らの観光資源や商品のアピールを必死に行っていますが、消費者の視点からみれば情報があふれればあふれるほど、選択過多となっており、独自の視点、本当の魅力を明確に伝えられた地域のみが生き残るという状況になっています。しのぎをけずる宣伝競争に巻き込まれることなく、(今のタイミングだからこそ)自らを俯瞰し表現できる能力を持つ人材と地域の育成こそが重要な鍵となります。また近年のマーケティング・広告手法として「番組づくり(動画制作)」を活用しての発信は非常に有用です。しかし制作業者に依頼しての発信は、地方の小さな町や村であればあるほどあっという間に資金が底をつきます(一過性の発信で終わってします)。また個人(素人)がそれぞれに勝手に発信しても地域そのものの活性化にはつながりません。個々人の発信とそれをつなげ全体ブランドとして継続的に発信できる仕組み(地域プロデュース)が必要な時代となっています。

昨年は1年間継続した番組創りで総務省・地域情報化大賞奨励賞を受賞

5年前より岸本氏は九州福岡県にある人口2400人の村(東峰村)に移り住みました。そこで地の人となり、「とうほうTV」という村のケーブルTVを拠点に村民と正面から向き合い、共に番組づくりを行っています。昨年は「大河追走番組・官兵衛で國創り」において大河ゆかりの地域(東峰村)の再発見、全国各地をICT(GOOGLE+ハングアウト中継)を活用して繋いでいくその番組づくりは高い評価を受け総務省・地域情報化大賞奨励賞を受賞しました。

制作される番組内容は地域の特徴や周りの状況によりさまざまな表現方法(番組企画)となりますが、「住民ディレクター」そのものの展開・実践の継続であり、核メンバーと地域全体に生まれている風は大きな力となり、本年は更に近隣地域(あさくら郡、福岡県)へとその活動の輪を広げ、「ふらっと☆Nippon」という番組づくりにつながっています。そしてその番組づくり(発信)の力を応用して地域観光やテレビやインターネットへの通販等、実際に利益を上げる取り組みへとつながっています

そのプロデュースは個々の地域の潜在の特性から生まれていますから、他の地域と競合することはありません。むしろ同じように地域づくりを考える地域どうしがつながり合うことにより更なる相乗効果を発揮します。

自らの実践生活を通じて「番組づくり」を通じた一過性で終わらない継続的で力強い地域活性化推進のためのノウハウと全国各地域が課題共有することで日本そのものの活性化の基盤づくりを目指しています

住民ディレクター講座で得られる3つのポイント

1.番組づくりのプロセスを経験することで、取材力や表現力、編集力、発信力のある人材となるための自発的な考え方・実践する方法を理解することができます。

2.自らの地域を俯瞰し、掘り下げ表現する企画能力の基礎を学べます。

3.講座終了後も全国各地で活動している地域や住民ディレクターと連携して継続的な実践能力を養うことができます
  参考)全国住民ディレクターのネットワーク「一般社団法人八百万人」  http://www.yaoyorozu-hito.jp/

これまで開催されてきた養成講座内容のご紹介

*総合的企画力養成講座  詳細はこちら

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