公開収録というのは生中継の手法を生かした収録体験のことです。収録なのでこれ自体は生放送ではありませんが、生放送の緊張感を体験するために生放送のように時間を決めて撮り直しを一切しないで一回で撮り切る手法です。
住民ディレクター養成は生放送体験を基本にしている人材養成プログラムです。なぜ生放送か?テレビ番組というとどうしても誰しもVTR制作に走りがちです。しかしVTRを制作するということは相当の訓練や経験を積まないとそう簡単にできません。
(1)押せば映る
(2)身体がカメラ
(3)番組はオマケ
の住民ディレクターの番組づくり3原則 (*詳細は、住民ディレクターの番組づくりを参照) はいつでも、誰でも、どこででもそのまま番組づくりになる簡便さが肝です。なぜなら「面白そうね」とおもってもそのために番組づくりに誰でもそんなに時間を使えないからです。
だから簡単な方法でいつでもできるやり方を生み出しました。VTR制作なら企画して取材して編集して放送するまでのプロセスが必要です。
しかし生放送ならやり方次第ではその当日にふらっと顔を出して時間枠のなんかできちっと伝えたいことを話せばそれは十分テレビ番組なのです。
しかもテレビのプロにはない素顔の語り、本音の表現ができるとVTRなどなくても伝えたいことは十分伝わります。公開収録体験は実際は生放送ではないですが、生放送のようにすすめていってVTRにする講座です。
杉並で開催された公開体験講座の様子
参考)杉並で行われた講座の内容
資料)高橋明子「住民の自律と協働を促す映像制作プラットフォーム」P52~53
www.suginami-tv.jp/akiko/2006AkikoTakahashi.pdf