住民ディレクターの番組づくりは基本的にはオールインワンで行うものです。
既存のテレビ局や制作会社では企画、撮影、編集、放送の各プロセスを分担することが普通です。
住民ディレクターはこれらの番組づくりのプロセスを全て経験することで地域活性化に資する能力を身につける活動なので、誰でも一通りのプロセスを経験します。上手い下手は全く関係なく、番組づくりのプロセスが総合的な企画力を養う経験を提供します。
1999年のくまもと未来国体に向け、前年から2か年にわたり実施した住民ディレクター養成講座を受講した澤啓子さんは、その後、ご自身の関心の深い”食”をテーマに、「澤啓子の食べある記」という、オールインワン番組を制作しつづけ、ケーブルテレビなどで放映。いまやその数は100本を超えました。
オールインワン番組制作は、編集まで含め数日間の体験講座で提供することは少々ハードルの高いものですが、2005年に杉並で実施した講座では、主催者の熱意と協力も得て、2日間で全員が30秒の子ども(家族)のオールインワン番組を制作するという内容で講座を行いました。
参考)オールインワン取材VTR制作講座
講座は2日間。初日に講演会と簡単な実習(カメラの使い方等)を学んだうえで、講座2日目に全員が30秒の子供CMを制作した。
資料)高橋明子「住民の自律と協働を促す映像制作プラットフォーム」
www.suginami-tv.jp/akiko/2006AkikoTakahashi.pdf
参考)たくさんの役割の方々がいて番組づくりが成り立っています。(とうほうTV・官兵衛で國創りでの村民スタッフの皆さん)
http://tohotv.wix.com/kanbekuroda26h#!kanbekd/c1n4s